イベント、セミナー会場探しに役立つWebサービス『MICEコンシェル』を開発してローンチ
今年になってまったく技術ブログを更新していませんが、別にサボっていたわけでもなく、更新するまとまったネタがあまりなかったので、放置気味になってました。しかし、今回、今年1記事目は、自分がメイン開発者として携わったWebサービス、『MICEコンシェル』の紹介と宣伝です。
そもそもMICEとは何か?
そもそも「MICE」というのは、Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行、travel, tour)、Conference(国際会議・学術会議)またはConvention、Exhibition(展示会)またはEventの4つの頭文字を合わせた言葉で、平たく言えば大小様々なイベントごとや研修、会議などの行事のことです。それをWebサービスの名称に含めてあります。
MICEコンシェルの概要
今回紹介する『MICEコンシェル』の概要を一言で説明すると、セミナー会場やイベント会場を検索し、会場ごとの比較表を作成、見積り/相見積り、予約/仮予約、イベント管理などをWeb上で一貫してできるようにするWebサービスです。
MICEとして会場を使うイベントをやろうとする場合は、まずは候補となる会場をリストアップし、それらの情報をネットで得つつ、比較表をExcelで作って検討し、各会場ごとに電話などで問合せをし、見積り、空き状況を確認し、様々なやりとりを会場とやって、やっと会場を決定してイベント当日を迎えます。会場が決まっても、机、椅子、マイク、プロジェクターなどのイベントに必要なものの準備も会場とのやりとりが継続して発生し、会場探しから、イベント準備までアナログでやろうとするとかなり時間と手間がかかってしまいます。それらの面倒な一連の作業を、すべてWeb上で完結できるようにしよう!!というのがMICEコンシェルです。会場探しから予約まで3分で完了させることを目標としています。
MICEコンシェルの主な機能
現在利用できる主な機能は以下となります。
- 会場の検索(料金、人数、利用シーンのカテゴリ、懇親会ができるなどのプランからなど)
- 会場ごとの比較表の作成
- 会場ごとに予約/仮予約/予約リクエスト/仮予約リクエストができる
- 会場ごとに見積り/相見積りができる
- 会場に質問や問合せ時に利用する掲示板機能
- 会場探し代行依頼
会場探し代行依頼というのは、検索して会場を比較したりするのが面倒な人向けで、大雑把に4月上旬に新宿近辺で50人くらいのセミナーの会場を探してほしい、というような依頼に対して、会場探しを代わりに依頼する投稿フォームのことです。直近で会場探しのに困っている方は以下からご相談できます。
https://www.mice-concier.com/organizer/inquiry
今後機能追加する機能は以下となります。
- イベント管理ツール
- コワーキングスペース対応
イベント管理ツールは、会場の利用先が確定した後に、イベントの準備に必要な机、椅子やマイクなど各種項目に対して、会場と詰めるべきものをWeb上で管理できるようにする機能です。こちらは自分が鋭意開発中で、3月中にはアップデート予定です。
現状のMICEコンシェルは、どちらかというとB to B領域の利用を想定しておりますが、コワーキングスペース対応は完全にto C向けの利用者のイメージです。個人ユーザーがいろいろなコワーキングスペースを検索して予約ができるようにするもので、こちらもなるべく早めに機能追加の対応をしていきたいと思います。
どういう人に使ってもらいたいか?
一番使ってもらいたいのは、様々な会社や組織で自分の本業とは別に片手間に社内イベントや就職セミナー、転職イベント、懇親会、大規模会議などの外部会場を探さなくてはいけない人です。その人たちの面倒な手間の解消をお手伝いできると思います。
会場の検索、予約の手間から解放されたい方はこちら
また、一般利用者とは別に、会場側のユーザーも会場登録は可能となります。2〜6月の就活イベントのピーク時以降の稼働率が下がる会場の担当者、もしくはホテルの宴会場、会議室など、稼働率を上げて売り上げも上げたい会場担当者の皆様にも送客のご協力ができると思います。
稼働率を上げたい会場担当者はこちら
どのような会場が登録されているか?
貸し会議室の大手のTKPさんやベルサールさんなど大規模会場から、小規模会議室、イベント会場も登録されております。まだ首都圏がメインですが、今後会場登録数を増やして全国で使えるようにしていく予定です。
以下からはエンジニア向けの雑感というか、余談となります。
MICEコンシェルの開発の経緯
転職してすぐに、自分の所属企業の社内ベンチャー的なプロジェクトに良くも悪くも巻き込まれ!?、2016年の3月くらいからずっとビジネスモデルなどを練りつつ、2017年年明けごろから本格開発し、2018/3/5(月)に一応β版を公開してローンチしました。開発者は全員で4人で、自分がだいたい全体の機能を3, 4割を開発しました。
主な使用技術
PHPは開発当初から7で行こうというとになり、フレームワークはLaravelが良いのではないか?ということで、Laravelへ。当初は5.3あたりを使っていて、徐々にアップデートして使ってます。自分はPHPのバージョンが4くらいのころに軽くWebアプリケーションを開発の経験がありましたが、最近のバージョンは全くで、ましてや他のPHPフレームワークも使ったことがない状態だったので、最初はLaravelの書き方などがわからなかったりでとまどりました。しかし、慣れてくるとDBの更新などmigrationファイルで定義できたりと、フレームワークは楽なんだなと実感できました。
このブログの従来の記事ネタは、Laravelで自分が特にハマったところを備忘録として書いてましたが、最近はハマることが少なくなってきた!?ので更新が滞りがちになりました。というのは半分本当ですが、もう半分はブログに書くほどの時間が取れなかったというのが大部分ですが・・・。
自分の担当機能、苦労した部分
技術ブログでもあるので、この際どこが苦労したか、技術的にアピールポイントであるかをちょっとだけ示しておきます。
フロント側はでは、主に会場、ルームごとの空き状況の在庫の表とそこの金額設定ですかね。ここは会場側の機能の在庫の管理と時間帯と曜日、パック料金などで料金を細かく設定できるものと連動させる必要がありました。なので、フロント側、会場側の予約機能と料金設定機能のほとんどを自分が設計して開発しました。料金を細かく設定して、フロント側でそれをうまく表示させるのが結構苦労しました。
また在庫表の予約の可否や予約の料金種類ごとにバリデーションをjQueryを駆使して実装するのも苦労しました。もともとJavaScript自体の経験もあまりない状態で、jQueryによるCSS操作、バリデーションなども調べながら実装したので、なかなか時間がかかりましたが、なんとか実装できました。特にjQueryを使ったバリデーションは地味なアピールポイントで、会員登録しないと見れないところであるので、ぜひ会員登録して確認してもらいたいと思います。